これまで「読むこと」の重要性とその練習法についてお話してきましたが、英会話というのは以下の2つの視点があります。
1:英会話はコミュニケーションである
2:インプットとアウトプットの両方が必要
という2つで、「読むこと」はインプットでしかありません。
そうなると次にやることはアウトプットです。
そして、それが「誰かに向かって、話すまたは書く」です。
自分以外の人に発信することが、次のステップになります。
そして、
1:短い英文からスタートする。
2:自己主張を恐れない+理由は明確に。
3:結論から話す。
これができるようになれば、英語はグーンと伸びますよ。
最初は短い英文から始めてみよう
しかし、これは日本人は不得手な人が多いです。SNSなどで自分のことを発信するようになってきましたが、「自己主張をする」という部分ではまだまだ苦手な人が多い気がします。
かといって、「いきなり外国人と英語で話してみましょう」というのもハードルが高すぎて厳しいと感じるはずです。
ですので、最初はSNSで英語で短文を自己発信するところから初めてみてはいかがでしょうか?
今もし何かSNSでアカウントを持っているなら別のアカウントを作って、「英語の練習しています、英語で発信します」とだけプロフィール欄に付け加えて、英語でつぶやいてみましょう。
別のアカウントというのがポイントで、いつも使っているアカウントでやると「周りの友人知人に見られて下手な英語だと思われたら恥ずかしい」となりがちです。
だから、別のアカウントで心機一転やってみましょう。
英語のロジックを理解する意識を持つ
そしてその時の注意点として、「英語のロジックを理解して発信する」ということです。
これはあくまでも一例ですが、「自分の主張+その理由をきちんと説明する」のが大事になってきます。
女性にありがちな発言で「○○って嫌いなんだよね、なんとなくだけど」というのがありますが、それはNGです。
「なんとなく」「感覚的に」「生理的に」などは、言葉でどうやっても説明できないという時の最後の手段として使う分にはいいですが、最初からこういった理由では海外では自分を理解してもらうことは難しく、コミュニケーションは取りづらくなるでしょう。
日本人特有のコミュニケーションは通用しない
また海外ではこういった発言が当たり前なので、日本式の「なんとなく白黒はっきりつけずに、曖昧な感じにする」という態度では、全く評価されません。
「好きだったら好き、嫌いだったら嫌い」というのをきちんと言い、その理由をちゃんと説明する。
自己主張した上で相手との違いを認め、それをお互いが受け入れる努力をするために、よりコミュニケーションを深めていく必要があります。
もちろん、これは英語だけでなく日本語で日本人同士の会話でも同様です。
あと、大事なのが日本人は「何も言わなくても、相手に理解してもらいたい」と考える傾向が強いです。
ですが、海外では「相手が理解してもらえるように、自分が頑張る」という傾向があると感じます。
この辺の思考や論理構造をチェンジすることができれば、自己発信もかなりラクになりますよ。
日本的な論理構造は捨ててみる
論理構造を簡単に説明すると日本だと「起承転結」ですが、英語圏では、
1:概要
2:内容
3:まとめ
4:補足
です。
最初に「概要」を話すことで「これからはこういう話をするのか」というのが相手に伝わります。
集中力がある段階で必要な情報が得られているので、それに沿って「内容」を話し、最後にもう一度「まとめ」として要点や結論などを話します。
そして、そこで聞いてる側がわからないような表情や質問があれば「補足」を加えるという感じです。
まずはこのポイントを意識して、情報発信を短文から始めてみてはいかがでしょう。
初心者がやりがちなアウトプットの注意点
今回の記事を読んで、「そうか!アウトプットすればいいんだ!」と思ってもらえたのではないでしょうか?
しかし、1つだけ注意点があります。
誰かに向けて英語で話そうと思っても、周りに英語が話せる人(ネイティブ・非ネイティブ問わず)がいないとできませんよね?
日本語しか話せない日本人の友達にいきなり英語で話し始めたら「えっ?どうしたん?」となるでしょう(笑)
そうすると、「なかなか英語でアウトプットできない・・」となる。
そこで思いつくのが『英会話教室』や『オンライン英会話』です。
しかし、初心者がいきなりこれらを使うことに対して否定的です。
その理由は以下の記事に書いているので、また読んでおいてください。
→ オンライン英会話に効果なし?辛口比較と初心者向け独学勉強法!
→ 英会話教室では英語は伸びない?初心者向け習得時間短縮のコツ!
そして、まずはSNSなどの英語コミュニティや個人的な繋がりを通して練習をしていきましょう。
読み書きである程度のコミュニケーションが取れるようになれば、次はスカイプなどを使ってスピーキングでのコミュニケーションを取ってみる。
もしその場では言葉でのコミュニケーションが取れなくても、読み書きはできるので会話ではうまく伝えられない部分もフォローできますしね。
いきなり会話をしようとしても、思ったことが言葉にできずに沈黙が続くと、気まずいし、焦るし、相手もどうしたらいいかわかりません。
その点、ある程度の読み書きができるなら、その辺りの心配も不安も減るし、多少話せないことや失敗に対しても自分自身にも心の余裕が生まれるので、スピーキングに挑戦しやすくなるでしょう。
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